中国からペット用品を輸入する手順
豆知識コーナー 2025年10月29日
海外からの仕入れには多くのメリットがあります。
特に、日本国内では手に入りにくい商品を取り扱うことで、他店との差別化や利益率の向上が可能です。
一 日本市場との価格差と利益率
海外からのペット用品の仕入れでは、日本市場との差別化を図る大きなポイントとして価格が挙げられます。
たとえば、中国のB2B型のECサイトを活用すれば、1個あたり数百円で購入可能な商品が、日本では数千円で販売されていることも少なくありません。
この価格差は、仕入れコストを大幅に抑えられるだけでなく、高い利益率を獲得できます。
また、大量購入による割引や交渉次第で、さらにコストを削減することも可能です。
日本市場の消費者は、品質を重視しつつも、コストパフォーマンスに敏感です。
そのため、安い価格でありながら高品質の商品を提供することで、リピーターを獲得しやすくなります。
このように価格と利益率の観点から、アジア地域を中心とした海外仕入れは、大きな優位性を持っています。
物販初心者の方は、利益率の出し方について下記記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
二 海外製品のデザイン性と多様性
海外製品は、そのデザイン性と多様性が魅力です。
特に欧米や韓国、中国では、日本にはないユニークなデザインや色使いの商品が数多く揃っています。
たとえば、北欧風のペット用家具や、SNS映えするペット用衣装など、日本市場では珍しい商品を取り入れることで、差別化を図ることが可能です。
さらに、海外製品は文化やライフスタイルの違いを反映しており、日本では見られない機能性や独特のアイデアが詰まった商品があります。
これらの要素から、国内では競争が少ないニッチな分野での販売が可能となります。
店のラインナップに多様な商品を取り揃えることで、幅広い顧客層を引き付けることができるでしょう。
三 特定の需要に応えるニッチな商品展開
海外仕入れでは、特定の需要に応えるニッチな商品展開が容易に実現できます。
高齢犬用のサポートグッズや、エコ素材を使用したエコフレンドリーなペット用品など、国内ではまだ少ない商品を取り扱うことが可能です。
こうしたニッチ商品は、競合が少ない分、高い利益率を期待できます。
また、特定の顧客層に対して強い訴求力を持つため、リピーター獲得や口コミによる顧客拡大が期待できます。
海外のメーカーは、新しい市場を開拓したいと考えている場合が多く、柔軟に対応してくれるため、独自性の高いラインナップを構築することが可能です。
四 信頼できる海外のペット用品仕入れ先を見つける方法
①有名なB2Bプラットフォームの活用
海外仕入れの第一歩として、多くの事業者が利用するのがB2Bプラットフォームです。
その最たるものが、流通において世界最大規模を誇る中国アリババ・グループのプラットフォームで、さまざまなペット用品メーカーやサプライヤーが登録しており、直接やり取りが可能です。
これらのサイトでは、商品価格、最小発注数、レビュー評価などを比較しながら、最適な取引先を選ぶことができます。
また、これらのプラットフォームでは、メールはもちろんのこと、便利なチャット機能が備わっており、コミュニケーションをスムーズに行えます。
英語や中国語でのやり取りが基本ですが、Google翻訳などのツールを利用することで、やり取りが可能です。
ただし、詐欺業者や質の低いサプライヤーも存在するため、信頼性を確認するためのレビューや取引実績などをしっかりと確認しましょう。
弊社THE CKBは、中国輸入で高い人気を誇るB2B型ECサイトの 1688.comの公式パートナーですので、信頼のおけるサプライヤーの提供が可能です。
②展示会や見本市での仕入れ先探索
展示会や見本市は、直接サプライヤーと顔を合わせて話ができる貴重な機会です。
たとえば、広州や香港で開催される「広東Fair」や「Global Sources Lifestyle」では、数多くのペット用品メーカーが集結します。
これらの場で実際の商品を手に取り、質感や使い勝手を確認することで、より信頼できる取引先を見つけることが可能です。
さらに、直接交渉が可能なため、価格交渉やカスタマイズの相談もスムーズに行えます。
展示会参加には時間と費用がかかりますが、長期的な視点で見るととても有益です。
③海外のペットブランドとの直接交渉
信頼できるサプライヤーを確保するもう一つの方法は、海外のペットブランドに直接アプローチすることです。
何よりも、中間業者を通すことなく仕入れられるので、価格面でも他の販売者との差別化が可能です。
直接交渉では、商品の詳細や取引条件について明確なやり取りができるため、双方の理解を深めることができます。
また、長期的な取引関係を築くことで、安定した供給や特別価格の提供を受けることも可能です。
交渉の際には、事前に市場調査を行い、相手ブランドの強みやニーズを把握しておきましょう。
五 海外からペット用品を仕入れる際の手順
①必要な書類と輸入に関する基礎知識
海外仕入れでは、輸入に必要な書類を揃えることが必須です。
代表的な書類には、以下のものがあります。
- インボイス(Invoice): サプライヤーから発行される取引明細書
- パッキングリスト(Packing List): 荷物の内容明細
- 輸入許可証(Import License): 一部の商品で必要となる場合あり
また、税関での手続きには、商品の関税コード(HSコード)や輸入関税率を事前に調べておくことが重要です。
これにより、予期しないコストを防ぐことができます。
ただし、ペットフードの輸入は、「ペットフード安全法」に基づいて、地元の農政局などへの届け出が必要です。
・サプライヤーの選定
B2B型ECサイトや展示会で、信頼できるサプライヤーを選定し、価格や納期、支払い条件について交渉します。
この段階で、商品の詳細(サイズ、素材、色など)や注文数量を明確に伝えることが重要です。
仕入先が絞り切れない場合は、サンプルの比較により商品の品質と価格のバランスから判断することが大切です。
・発注および支払い
発注が決定したら、正式な注文書(Purchase Order)を作成し、サプライヤーに送付します。
この書類には、商品名、数量、価格、納期、配送方法などの詳細を記載し、双方で確認を行います。
支払い条件は、前払いが一般的です。
特に初回取引の場合、全額前払いが求められることが多いですが、長期的な関係が築ければ部分前払いに交渉できる可能性もあります。
・商品発送
商品が準備完了したら、配送手配を行います。
船便や航空便などの輸送方法を選択し、フォワーダー(輸送業者)を通じて輸送を依頼します。
輸送コストや納期は、輸送方法によって大きく異なるため、商品や予算に応じて最適な選択を行いましょう。
・通関手続きと受け取り
商品が日本に到着したら、税関での通関手続きのため、インボイスやパッキングリストなどの書類を揃えておく必要があります。
通関が完了したら、商品を指定の倉庫や配送先に受け取ります。
この一連の流れをスムーズに進めるためには、事前準備や細かな確認が欠かせません。
特に初心者の方は、フォワーダーや代行業者のサポートを受けると安心です。
六 トラブルを防ぐための契約書の重要性
海外取引では、トラブルを防ぐために契約書が非常に重要です。
契約書には、商品の仕様、納期、価格、キャンセル条件などを明記し、双方の責任と権利を明確にします。
また、言語は双方が理解できるものを使用し、不明点がないようにしましょう。
さらに、品質保証条項を盛り込むことで、不良品が発生した場合の対応方法を事前に取り決めることができます。
信頼できる弁護士や貿易コンサルタントに相談し、内容を確認してもらうと安心です。


