日本に輸入できない商品

豆知識コーナー 2025年10月30日

中国から商品を輸入する際は、すべての商品が自由に日本へ持ち込めるわけではありません。
日本の法律では、安全性や知的財産、環境保護の観点から「輸入が禁止・制限されている商品」が定められています。
知らずに仕入れてしまうと、税関で没収・廃棄・罰金などのリスクがあるため、事前の確認が非常に大切です。

【主な輸入禁止・制限品】

① 著作権・商標権を侵害する商品
ブランドロゴ入りの偽造品(例:Louis Vuitton、Nike、GUCCIなど)はもちろん、アニメキャラクターや有名デザインを無断使用した商品も対象です。
➡ 偽ブランド品・コピー商品は絶対に輸入禁止です。

② 食品・飲料・健康食品
食品や飲料、サプリメントなどは、**厚生労働省の「食品衛生法」**の許可が必要です。
製造・成分・表示の基準を満たしていない場合は、輸入できません。

③ 化粧品・医薬品・医療機器
スキンケア商品・香水・サプリ・マッサージ機器なども、**薬機法(旧薬事法)**の対象となります。
販売目的で輸入するには、「化粧品製造販売業許可」などの取得が必要です。

④ 動植物・天然素材製品
希少動物の皮・骨・毛などを使用した商品は、**ワシントン条約(CITES)**により輸入禁止または制限があります。
また、植物の種や土なども検疫が必要です。

⑤ 危険物・爆発物
バッテリー、スプレー、花火、ナイフ、武器などは、航空輸送や通関で厳しく制限されています。
特にリチウム電池搭載製品は、輸送方法に注意が必要です。

⑥ 公序良俗に反する商品
アダルト関連商品や暴力的・差別的な内容のある商品も、輸入が制限されています。

中国輸入を行う前には、必ず商品が日本で合法的に販売できるかを確認することが大切です。
わからない場合は、税関や専門の輸入代行業者に相談しましょう。

安心・安全な輸入のために、ルールを理解してからビジネスを進めることが成功への第一歩です。